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マスクを外す機会が多くなってきたこの時期。PMTCで歯本来の色にしてみませんか?
「ご自身の歯を鏡で見た時に、歯の色が気になることはありませんか?」
飲み物を飲むとコップの底に茶渋が付くコーヒーやお茶などや、タバコを吸ったりする方ですと、歯の着色やご自身でも気づきやすいかと思います。
新型コロナも5類に移行し、夏場でマスクを外す機会が多くなった今、マスクをしていた時には気づかなかった汚れや着色が気になる方も多くなってきたかと思います。
そこで、当院でもおこなっているPMTCで歯をツルツルにしてみませんか?
【PMTCとは】
PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningといい、歯科医師または歯科衛生士といった専門家が、専用の
機械を使って行う歯のクリーニングのことです。
PMTCは、家庭の歯磨きでは落としきれない歯石や着色、歯磨きで磨き残したプラーク(歯垢)を除去し、歯の表面
をツルツルに磨くことで、歯垢が付きにくくなり、虫歯や歯周病の予防になります。
歯科医院で取るのは歯石や歯垢だけと思ってる方も多いのではないでしょうか?
台所やお風呂場など水場がぬめぬめとしていたことはありませんか?
あのぬめぬめは「バイオフィルム」と呼ばれるものになり、歯の表面にも付着します。
表面に付くものなら、歯ブラシでも落ちるのでは?と思った方もいると思います。
バイオフィルムはぬるぬると粘着性が高く、時間が経つにつれてどんどん粘り気が強くなり、歯に強くくっついてしまいます。
また、菌の増殖力も強く、抗菌剤などの薬剤も届きづらく、ご自身の歯磨きや洗口剤でも落としづらいです。
PMTCでは専用の器械を使用して歯の表面を磨くことで、バイオフィルムやコーヒーやタバコのヤニなどの着色汚れ
も取り除くことができ、歯本来の白さを取り戻すことができます。
【PMTCと保険診療の歯石除去の違い】
PMTCと保険診療のクリーニングは何が違うのでしょう?
保険のクリーニングと呼ばれているものは、歯周病の原因となっている歯石や歯垢を取り除く歯周病治療のことを言
います。
保険のクリーニングはあくまでも歯周病治療のために行うものなので、着色汚れを落とすなどの見た目に関する目的
でのクリーニングはできません。
歯の着色汚れを綺麗にすることや、歯の表面をツルツルにすることで歯周病やむし歯を予防といった美容や予防を目
的としたPMTCは保険の適用外となります。
着色汚れを取りたい、フッ素で歯を強くするなどのクリーニングを受けたい場合は自由診療のクリーニングを受ける
必要があります。
保険外の診療になるため、保険の範囲ではできない細かいクリーニングをすることができます。
【PMTCの効果】
「むし歯の予防」
虫歯の原因となる歯垢(プラーク)や歯石、バイオフィルムを専用の器械を使用し、綺麗に除去・研磨し再付着を防
ぎます。
研磨後、フッ素塗布を行うことで虫歯予防になります。
「歯周病の予防と改善」
歯垢があると、周囲の歯茎が炎症を起こします。歯垢や歯石を除去することで、歯茎の状態が改善されます。
「歯の白さを取り戻せる」
タバコによるヤニ、コーヒーやお茶による着色汚れ(ステイン)を除去し、歯本来の白さを取り戻します。
「歯質の強化」
仕上げにフッ素塗布をおこないます。フッ素は虫歯を予防し、再石灰化を促進させる効果があるため、歯のエナメル
質が強化され歯質が丈夫になります。
「口臭予防、改善」
PMTCは、口臭の原因の1つである歯垢を取り除くため、口臭の予防、改善効果があります。
【PMTCの流れ】
まずは歯面の歯垢(プラーク)を落としていきます。
歯石が付いている時は、機械や器具で歯石を除去していきます。
その後、PMTC用の器械で歯面にこびりついているバイオフィルムや、コーヒーやお茶などでついた着色汚れを落とし、歯面をツルツルにしていきます。
歯と歯の間にも汚れが付いているので、歯間ブラシやデンタルフロス、PMTC用のチップなどで落としていきます。
全体が綺麗になった後、最後にフッ素塗布をしていきます。
毎日の歯磨きでもフッ素配合の歯磨剤を使っている方は多いと思いますが、PMTCを受けた際に歯科で使う高濃度のフッ素を塗布することによって
よりたくさんのフッ素を取り入れることができ、歯面の強化につながります。
【PMTCを受ける頻度は?】
当院ではPMTCを受ける頻度は3~6ヶ月に1回をおすすめしています。
保険診療の歯石除去の後、別日に来ていただき30分かけてPMTCをおこないます。
歯石除去もそうですが、着色汚れやバイオフィルムも長く期間をあけたりすると汚れが溜まってしまい、取り除
くのに時間がかかりますので定期的にクリーニングをおこなうことをおすすめします。
頑固な着色汚れだと、PMTCだけでは落とせず、「エアフロー」という機器を用いることもあります。
エアフローは次回のブログに載せますので、よろしければチェックしてみてくださいね。
PMTCに関してご質問等ありましたら、スタッフにお気軽にお声がけください。