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旅行中や繁忙期などに歯が欠けてしまったり詰め物が取れてしまった時は正しい対策を!!
食事中などに詰め物がとれたり、歯が欠けてしまったりしたことはありませんか?
古い詰め物だったり、詰め物の中で虫歯が進行してしまっている場合はくっついてとれてしまうケースがあります。
それは年数があまりにも経過していたりすると接着剤が劣化していたり、歯と人工物との間に隙間ができてしまったなど様々な原因があります。
定期検診にしっかり通院していたりホームケアをいくら頑張っていてもこのような予期せぬ人工物の脱離は完全に防ぐことはできません。
しかし日々のホームケアや予防処置が人工物を長持ちさせる秘訣であることは間違いないですので定期的な検診は強くお勧め致します!
そもそもむし歯や歯周病にならないようにすることがベストですが治療した歯は再治療にならないようメンテナンスとともに予防することが非常に重要です!!
今回は旅行先やお仕事、お引越しなどですぐにご来院が難しい時の対処法を書きますのでぜひ参考にしていただければ幸いです。
◎詰め物が取れた場合の対処法◎
まず、取れた詰め物は捨ててしまわずに保管しましょう。
状態によって、取れた詰め物をそのまま入れ直すことができる場合もあります。
取れてしまったところは、象牙質が露出していたりして虫歯になりやすいです。象牙質はやわらかく虫歯の進行も早いので、詰め物が取れたまま放置するのは非常に
危険です。象牙質の下には歯の神経があり、虫歯が神経に到達してしまうと「歯の神経を残せない」可能性もあります。治療回数や歯を削る量も増えるため、痛みな
どが無くても虫歯が広がらないよう早めに受診をしましょう。
◉詰め物がとれた際に注意すること◉
1.硬い食べ物を食べる
歯が欠けたり割れたりすることがあるため、硬い食べ物は避けましょう。また、できるだけ詰め物が取れた歯を使わないように食事をしましょう。
2.自分で接着剤などでつけない
歯や詰め物の状態を把握せず、歯科用でない接着剤を使用して元に戻してしまうのは、虫歯や歯茎の炎症を引き起こしたり治療が複雑になるのでやめましょう。
3.詰め物が取れたまま放置する
詰め物が取れてしまうと、歯の内部がさらされて冷たいものや熱いものなどの刺激で痛みを生じることがあります。
また特に症状がなくても、虫歯のリスクを高めるだけでなく、神経を痛めてしまい、最悪の場合には抜歯をしなくてはいけなくなることもあります。
4.詰め物がとれたところを触る
詰め物が取れた後の歯は鋭くとがっていることがあり、舌や指を傷付けてしまう恐れがあります。
小さな詰め物であっても、取れた部分を舌や指でさわらないようにしましょう。
◉来院するまでにご自宅でできる事◉
1.詰め物が取れた場所は歯磨きをしっかりとする
詰め物が取れた場所は、細菌に感染しやすい状態となっています。
新しく虫歯を作ってしまわないよう、診察まではしっかりと歯磨きをすることを心がけましょう。
2. 熱い物・冷たい物をできるだけ口にしない
詰め物が取れた場所は、通常の歯の表面よりも敏感です。
傷みや温度を伝えやすいため、熱い物や冷たい物がしみたり、痛みを感じたりすることもあります。
熱い飲み物や冷たい飲み物は口の中に広がりやすいためなるべく控え、食べ物を食べるときは反対の歯で噛むようにしましょう。
歯の詰め物が取れて飲み込んでしまった…どうする?
もし詰め物を飲み込んでしまったとき、どうするべきでしょうか。
詰め物は、食べ物と一緒に胃腸を通り、数日以内に便として排泄されます。
金属製でもセラミック製でも身体に悪影響を及ぼすことはほとんどありません。
ですが詰め物が食道ではなく気管に入り、飲み込んで激しく咳を込んだりむせてしまったときには歯科ではなく内科を受診するようにしてください。
今回緊急の対応として記載させていただきましたが歯が欠けてしまったり詰め物がとれた際はできるだけ早くご来院ください。