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今日からできる健康法。お金をかけずに「よく噛む」だけで健康になる?

突然ですが、普段のお食事で「一口あたり何回噛んでいるか」を意識したことはありますか?
「よく噛んで食べなさい」と一度は言われたことがあるかもしれませんが、
その本当の理由までご存知の方は少ないかもしれません。
実は、この何気ない「噛む」という行為が、ダイエットや虫歯予防はもちろん、
脳の働きやガン予防にまで影響を与える、非常に重要な健康法なのです。
もし、あなたが「最近太りやすくなった」「子どもの歯並びが気になる」「いつまでも健康でいたい」
と少しでも感じているなら、この記事はきっとお役に立てるはずです。
この記事では、「噛むこと」がもたらす驚きの効果から、今日からすぐに実践できる具体的な方法、
そして意外と知られていない注意点まで、専門家の視点で分かりやすく解説します。
あなたの健康寿命を延ばすヒントを、ぜひ見つけてください。
🦷なぜ「1口30回」がすすめられるのか🦷
満腹中枢と肥満の関係
食べ物を口に入れてから満腹中枢が刺激されるまでには約20分かかるといわれています。
早食いをすると、満腹感を感じる前に食べ過ぎてしまいやすくなり、肥満の原因となります。
しかし、よく噛んで食べると食事のペースが自然と遅くなり、少ない量で満腹中枢が刺激され、満足感を得られるようになります。
消化を助ける唾液の働き
よく噛むと食材が細かくなり、唾液中に含まれる消化を手助けする酵素(アミラーゼ)が活性化して消化しやすくなり、胃の負担を減らせます。
食べ物を十分に噛まずに飲み込むと、消化不良や胃もたれの原因となります。
味覚発達・生活習慣病予防
噛むことで唾液が多く分泌され、食べ物の風味や香りをより深く感じることができます。
食べ物本来の味を感じやすくなるので、濃い味付けにならず、高血圧や糖尿病など全身疾患の予防にも繋がります。

脳の活性化・認知症予防
よく噛むことで血流がよくなり、脳の働きが活発になるといわれています。
認知症予防に効果的です。
子どもの歯並びがよくなる
子どものうちは、よく噛むことで顎の筋肉が鍛えられ、顎の骨が広がるため歯が綺麗に並ぶスペースが確保でき、歯並びがよくなります。
むしば・歯周病予防
食事後の酸性状態になったお口の中を中性に戻す唾液の力により、むしばになりにくくなります。
また、唾液には殺菌作用もあるので、歯周病予防にも効果的です。
歯みがき以外に歯や口の健康を保つ方法としても、しっかり噛んで唾液をたくさん出していきましょう。
ガン予防
唾液に含まれるペルオキシダーセという酵素が、食品の発ガン性を抑える作用があり、ガンの予防に繋がります。
噛んで唾液と食品をしっかりと咀嚼することで発がん性物質を抑えます。
発音の明瞭化
よく「噛むこと」は、お口の体操になります。
舌や口周りの筋肉の運動なので、「ことばがはっきり」につながります。楽しく食事をして、発音練習にもなるということです。
体力・運動能力向上
しっかり噛みしめることで、力が発揮され運動能力の向上に繋がります。
上下の歯を噛み締めると脳の「運動野」が活性化し、体を支えて動かす「骨格筋」に作用して、筋力がアップするといわれています。

よく噛むことは、このように様々な良い影響があるんですね。
ところで、「よく噛む」にはどうしたらよいでしょう?

日本歯科衛生士会が掲げている
「よく噛む10か条」をおすすめします。
①1口30回ずつ噛んで食べる
②飲み込もうと思ったらあと10回噛む
③食べ物の形がなくなるまでかむ
④唾液を混ぜておいしさを味わってから飲み込む
⑤水分と一緒に流し込まない
⑥1口の量を少なくする
⑦口の中に入れたものを飲み噛んでから次のものを入れる
⑧歯ごたえのある食材を選ぶ
⑨一口食べたら箸をおく
⑩会話を楽しみながら食べる
無理のない範囲でストレスなく習慣化できると良いですね。
まずは少し意識してみることから始めてみてはいかがでしょうか。
「よく噛む」という習慣がなく、いつも短時間でやわらかい食事を飲み込むように食べてしまうと、
「噛む力」が衰えて、健康へもさまざまな悪影響を与えてしまいます。
🦷注意点:やり方を間違えると逆効果🦷
たくさん噛んで食事をする方が良いことばかりですが、気を付けたいことが2点あります。
①片方の歯だけで噛む
②硬いものばかり食べる
歯は負担がかかりすぎると、痛みが出たり歯が割れたり欠けてしまうといったトラブルが起こりやすくなります。
元々歯ぎしりや食いしばりが強い方や、顎が痛くなりやすい方は注意が必要です。

当院でできるサポート🦷
グルコセンサーで”噛む力”を見える化
天王町かまた歯科では、ご高齢の方向けに、しっかり噛めているかを保険内で測定できるグルコセンサーという検査がございます。
ぜひ一度測定し、噛む力が衰えていないかチェック✅してみてはいかがでしょうか。
お子さまの噛む力と歯並び:検診とプレオルソ
お子さまの噛む力には、お口周りの筋肉や舌の発達が大切です。
歯並びにも影響しますので、検診でチェックしましょう!プレオルソという装置で矯正、サポートもできます。
予防歯科の定期的なケアで、”噛む習慣”を育てましょう!!
まとめ:食べ方を変えると、毎日が変わる
「よく噛む」ことが、これほど多くの健康効果をもたらすことに驚かれたのではないでしょうか。
この記事を読んで、「自分の噛む力は大丈夫だろうか?」「子どものお口の発達が気になる」
と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
天王町かまた歯科では、専用の機器(グルコセンサー)を使って、ご自身の「噛む力」がどのくらいあるのかを
保険適用内で簡単に測定できます。客観的な数値で現状を把握し、必要であれば治療やアドバイスも行います。
また、お子さまの噛む力や歯並びのご相談も承っております。
お口周りの筋肉を鍛える「プレオルソ」など、お子さま一人ひとりの成長に合わせたサポートが可能です。
まずはご自身の、そしてご家族のお口の状態を知ることから始めてみませんか?お気軽にご相談ください。
~関連情報はこちら~
・[お子さまの歯並びが気になる方へ(小児歯科・矯正歯科)]
・[健康な歯を維持するために(予防歯科)]
予防歯科のご相談は横浜市保土ヶ谷区の歯医者「天王町かまた歯科」
・[初めての方へ(医院の思い・アクセス)]
初めての方へ – 横浜市保土ヶ谷区の歯医者「天王町かまた歯科」

