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舌にできものや色の変化が気になったら—考えられる病気と受診を考えるタイミング
「舌にできものがある」「舌の色や表面がおかしい気がする」とふとしたときに気が付いて、舌の病気かもと不安になったり戸惑う方も少なくありません。
舌にはできものや色の変化といった症状をはじめ発見しいづらい病気などもあります。
気づいたときには進行している場合もあります。今回は正常な舌の状態、症状ごとに考えられる病気、受診の目安を整理してご紹介します。まずは普段の舌の状態を知るところから見ていきましょう。
〈正常な舌の色・形〉
正常な舌の色・形をチェックしてみましょう
正常な舌は、色や形に以下の特徴があります。
①血液循環が良くて淡い紅色をしている
②歯に触れていないため歯型がない
③唾液の分泌が十分なため舌に潤いがある
④腫れていない
普段歯を磨くときにあまり舌を気にしないで歯磨きを終える方が多いと思います。この正常な舌の形や色を覚え、日頃からチェックすることで早期発見につながると思います。
〈舌に起きる症状と考えられる病気〉
口内炎のような症状や口のなかの傷がなかなか治らない
食事中や飲み物を飲んでいる時に口の中が痛むと多くの人は「口内炎かな?」と思う方がほとんどだと思います。
しかし、痛みや腫れなどがなかなか治らない場合は口内炎以外の病気も考えられます。
・舌がん
→発症初期だと自覚症状を感じにくいですが、症状が進行するにつれて動かしたときの違和感や痛みなどが出てきます。場所として多くは舌の両脇にできることがほとんどです。見えにくい舌の裏側などもできることがありますので注意する必要があります。
・その他
→口内炎だったとしても体全体の異変によって発症している場合も考えられます。白血病やクローン病、潰瘍性大腸炎などの疾患が潜んでいる場合もありますので、口内炎が長引く時は一度医療機関に相談してみることをおすすめします。
できものや硬いしこりがある
舌にできのもやしこりがある、でこぼこしているなどの症状は舌がんの恐れもあります。
舌がんが進行すると、口内炎のようなものが潰瘍に変化したり、首周辺のリンパが腫れたり、出血するといった症状が出てきます。
舌がんは舌にできるがんの事をいいますが、口の中にできるがんを口腔がんといいます。舌のほかに歯肉部分にできるがんもあるので、口の中に異常を感じたら早めの受診を検討しましょう。
舌に白いものが付いている・ただれている
舌に白く苔のようなものが付いている場合、口腔カンジダ症や白板症、扁平苔癬といった疾患が考えられます。
・口腔カンジタ症
→カンジダ菌は常在菌で多くの人が保有しています。健康であれば口腔カンジダ症を発症することはあまりありません。副腎皮質ステロイド薬の服用、がん、糖尿病、加齢など免疫力が低下していると発症しやすいといわれています。また唾液量の低下や義歯の不具合が原因になることもあり、高齢者の方がかかりやすい病気ともいわれています。放置してしまうと、口腔粘膜から喉や食道粘膜に広がり、肺や血液中に感染が広がることもあります。
・白板症
→口の中の粘膜にみられる、擦っても除去できない白斑(白い病変)で、歯肉、舌の側面、頬の内側の粘膜に多くみられます。白板症はがんになる可能性がある口の中の粘膜の病気の代表的なものになります。がんになる可能性がもっとも高いのは、舌の側面にできた白板症になります。原因は不明ですが、たばこやアルコールによる科学的刺激や不適切な歯の詰め物、むし歯等による慢性的な物理的刺激、ビタミンAやBの不足や加齢が関係していると考えられます。
・扁平苔癬(へんぺいたいせん)
→白いレース状のようなものが見られ、白いレース状の近くには発赤などが見られます。発症すると小さく隆起したかゆみを伴う発疹ほっしんが現れ、痛みや出血を伴うこともあり異変を感じる方が多いです。はっきりとした原因は分かっていませんが、ウイルスの感染、薬剤や金属アレルギーなどの影響によって発症し得ると考えられています。
赤い斑点がある・一部だけ赤い
舌に赤く斑点が現れたり、一部だけ赤くなっているといった症状は、舌がんや紅斑性カンジダ症などが考えられます。
・紅斑性カンジダ症
→口腔カンジダ症と同じでカンジダ菌が原因となる疾患ですが、舌に紅斑をともないヒリヒリとした痛みも現れます。症状は少し違いますが、同じ菌が原因によるものなので基本的な対処法は同じになります。
どこを受診する?受診の目安
今紹介してきた症状が出てきたときにどこに行けばいいかわからない、また何科を受診すればいいかわからない時は、歯医者もしくは口腔外科に行くことをおすすめします。
1度診てもらい必要であれば大きい大学病院や口腔外科に特化した歯科医院に紹介状を出してもらうこともできます。
受診の目安
・2週間以上治らない
・痛みやしびれ等がしばらく続いている
このような場合は早めの受診をおすすめします
舌の症状は見た目だけでは原因を判断しにくいものも多く気づかないうちに進行していることもあります。口の中の病気については「口の中の病気を解説した記事」でもご紹介していますので合わせてご覧ください。また、当院では口内炎などの粘膜疾患のご相談もお受けしており、必要に応じて連携している医療機関をご紹介しています。診療内容等は「口腔外科にできること」からご確認いただけます。今症状があってお困りの方や症状が続いている方は早めの受診をおすすめしますので、一度当院にご相談ください。

