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自分の口臭に気づいたことはありませんか?自分がどの種類の口臭なのかチェックしてみましょう!
コロナや、花粉症などでマスクをする時間も多いかと思います。
マスクをつけると、今まで気にならなかった自分の口臭に気づいた人もいるのではないでしょうか?
していない状態では、呼気は大気中に蒸散されるため、自分で臭いを感じることは少ないと思います。
している状態では、呼気が蒸散されずマスク内に留まるため、臭いを感じやすくなります。
口の中でもいくつか要因がある口臭ですが、口の中以外でもいくつか要因があるので、どのような要因があるか簡単にお話しします。
『口臭の種類』
口臭には大きく分けて5つの種類があります。自分が気になっている口臭がどれに当てはまるのか?
症状や原因、治療の必要性があるかを見ていきましょう。
・生理的口臭
起床時、空腹時、緊張時、疲労時などに唾液が減少して起こる口臭です。
生理的口臭は誰にでもあるものです。朝起きた時など口の中が乾いていて自分の口臭を感じる事はありません。
起きている間は、食事や話すことで唾液の分泌が盛んになりますが、寝ている間は唾液の分泌量が少なくなります。
唾液の分泌が日中よりも寝ている間は少ないことにより、細菌が増殖し、口臭の原因になるものが作られてしまいます。
朝起きて食事や水分を取ったり、歯磨きをすれば口臭は収まることがほとんどなので、治療の必要はありません。
・飲食物・嗜好品による口臭
生理的口臭と同様で、飲食物や嗜好品を摂取すれば誰にでも起こりうる口臭です。飲んだり食べたりすることで起こる口臭です。
ニンニクやネギ、お酒などを摂取したときに口臭を感じやすくなります。
胃の中からなくなると自然に消えますので治療の必要性はありません。
・病的口臭
病的口臭の90%以上は口の中にその原因があり、歯周病、歯垢(プラーク)、歯石、舌苔(舌の表面に付くコケ状の細菌の固まり)、むし歯、
唾液の減少、義歯(入れ歯)の清掃不良などがあげられます。口呼吸の習慣があっても口臭は起こります。
病気の原因を治療することで口臭を減らしたり、治すことができます。治療の必要性があります。
過去に自身の口臭を指摘されたことで、それ以来気になっている方に多く見られます。
気にしている結果、歯磨きなどにより口臭は改善していても、自分は口臭がしていると気にし続けてしまう状態です。
気になる場合は、専門的な口臭検査を受け、値で口臭がないことをご自身の目で確認することでその悩みを解決することができます。
舌苔とは舌の上にある白いコケ状の付着物のことを言います。
舌苔は誰にでもあるものですが、口臭の原因となるガスを作り出すため量が多くなると強い口臭を放ちます。
(歯周病)
歯周病の原因となる細菌が作り出すガスによって、口臭が強くなります。
特に炎症がひどい時や膿が出ている時には、独特の嫌なにおいが発生します。
進行した歯周病では口の中の細菌数が多くなり、口臭もきつくなります。
(むし歯)
むし歯が進行すると、歯に開いた穴に食べ物が詰まったり、細菌が繁殖して強い口臭を放ちます。
(詰め物・被せ物の不適合)
詰め物や被せ物が合っていない場合、詰め物や被せ物の隙間に汚れが溜まり、口臭の原因となります。
金属の詰め物や被せ物は、長期間の使用によって溶け出しが起こり、金属の不適合が起こりやすくなります。
(ブリッジや入れ歯の手入れ不足)
ブリッジは構造上、歯や歯肉との間に隙間があることがほとんどです。
手入れが不足すると汚れが溜まり、口臭の原因になります。
入れ歯も物が挟まったり、クラスプ(バネ)の所の汚れが取れていないと口臭の原因となります。
(唾液の減少)
唾液には口の中を洗い流す作用、細菌の増殖を抑える作用、口の中の粘膜を保護する作用などがあります。
唾液の分泌が減少すると、口の中が不潔になりむし歯や歯周病になったり、口の中が乾燥して口臭が強くなったりします。
(口腔がん)
舌がん、頬粘膜がんなどの口腔がんが発生すると、強い口臭を放ちます。
『自分でできる口臭対策』
・歯科医院で歯磨き指導を受けた上で、1日2~3回のブラッシングを習慣づけましょう。
・歯ブラシのみでは届かない所はデンタルフロスや歯間ブラシを併用してみてください。
歯間が狭い方はデンタルフロス、歯間が広い方は歯間ブラシがおすすめです。
・舌苔を落とすのは、優しく表面のぬめりを2~3回こすり落とすようにしましょう。
こすり過ぎたり、強く磨くと舌の表面を傷つけ逆に口臭の原因となることがあるので力加減には注意が必要です。
舌苔は健康なお口にも存在するものですので、完璧に落とそうとする必要はありません。