『唾液の役割』
唾液とは、口腔内にある唾液腺から分泌される液体のことです。
1日におよそ1~1,5リットル分泌されるといわれていて、特に食べる時に盛んに分泌されます。
分泌量は1日の中で変動がありますが、寝ている間は減少するのが特徴です。
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ドライマウスとはどのような症状、対処法があるかなどご自身でもチェックしてみましょう。
唾液の量が少なくなり、口の中が乾燥しやすくなった状態のことをいいます。
ドライマウスの主な原因は、様々ありますが、特に多いのは加齢といわれています。
加齢によって、唾液を作る唾液腺の機能が低下し、唾液の分泌量が減ってしまいます。
正常であれば、1日に分泌される唾液の量は1リットルから1,5リットルです。しかしドライマウスの人の場合は、唾液の量が半分以下になります。
ストレスや薬の副作用などで口の中が乾燥することもあります。
ドライマウスの原因は、加齢やシェーグレン症候群、薬の副作用など多岐にわたります。
『ドライマウスの原因となる薬や病気』
・加齢
・糖尿病
・シェーグレン症候群(免疫細胞が自分の体の細胞を壊してしまう自己免疫疾患の一つ)
・薬の副作用(抗ヒスタミン薬や抗コリン薬と呼ばれる種類の薬剤が有名)
→抗うつ薬や、利尿薬、降圧薬などの薬の副作用でも
・ストレス
・口呼吸
・唾液腺の周囲で行った放射線治療(咽頭がんの治療など)
・むし歯やフィットしない入れ歯を使っているために食べ物を噛む回数が減少している場合など
薬の副作用により唾液の分泌をうまく促すことができなくなったり、全身の水分が減少することで唾液の出が悪くなります。
『口腔乾燥症(ドライマウス)の症状』
・口の中が渇く
・口の中が粘つく
・食べ物や飲み物が飲み込みにくい
・味覚障害
・口臭
・歯垢(プラークが増える)
・むし歯ができやすくなる
・舌のひび割れや痛み
・喋りにくい、長く会話をするのが難しい
・夜に口が渇いて目が覚める
『唾液の役割』
唾液とは、口腔内にある唾液腺から分泌される液体のことです。
1日におよそ1~1,5リットル分泌されるといわれていて、特に食べる時に盛んに分泌されます。
分泌量は1日の中で変動がありますが、寝ている間は減少するのが特徴です。
唾液には以下のような役割があります。
・口の中のウイルスや細菌を撃退する抗菌作用
・口腔内に残った食べかすや細菌を洗い流し、口腔内をキレイにする
・食事をすると口腔内は酸性に傾きやすいが、唾液には口の中を中性に戻す効果がある
唾液に含まれるカルシウムやリンといった成分の働きで、酸で溶け出した歯の表面を元の状態に修復する
・食べ物の消化を助ける
・飲みこみやすくする
『唾液が減少するとどうなる?』
唾液の分泌が減ることによって、様々な問題につながります。
口の中で細菌が増えると、むし歯や歯周病になりやすくなり、歯の修復力も低下します。
口が乾くことでカンジダ菌が急激に増え、痛みを引き起こしたり、舌に炎症が起きて味覚障害を引き起こしたりすることもあります。
『口腔乾燥症(ドライマウス)の検査』
ドライマウスが疑われる場合には、問診と検査でその原因を探っていきます。
現在服用中の薬や、糖尿病、ストレスの有無、生活やうつ病の有無などについてお聞きします。
口の中を確認し、口の中の粘膜や舌に、乾きや炎症があるかどうかを見ていきます。
ドライマウスやドライマウスの原因となる病気が疑われる場合は、当院では専門治療を行っている病院をご紹介しています。
『自分でできるドライマウスの対処法』
ドライマウスは自分でできる対処法があります。
・こまめに水分を摂取する
まずはこまめに水分を取りましょう。口が乾く前に水分を補給するようにしましょう。
・噛みごたえのあるものを食べる
噛む回数が少ない人は唾液の分泌が減ってくるため、かみ応えのあるものを食べると良いでしょう。
・口の筋肉を鍛える
舌や頬の筋肉を意識的に動かし鍛えるようにしましょう。
・ストレスの緩和
ストレスが続くと口が乾きやすいため、リラックスできる時間を持つようにすることも予防につながります。
・保湿剤を使用する
保湿剤が入っている洗口液や保湿スプレー、保湿ジェルなどいろいろな種類がドラッグストアでも購入できます。
乾燥を強く感じる場所に塗り、口の粘膜を保湿しましょう。
・唾液腺をマッサージする
ゆっくりマッサージすることで、口の中が少しずつ潤ってきます。
お風呂上がりの血流がよくなっている時や、リラックスしている時に行うと効果的です。
『まとめ』
ドライマウス(口腔乾燥症)とは、唾液の分泌量が低下して、口腔内が乾く病気のこと。